自分はきれい好きで、髪をちゃんと洗っているのに、フケが出ることがありませんか?
フケがでると「洗い方が足りないから、頭皮が不潔になっているから」とか思ってしまいますね。
しかもかゆみが伴うと、そりゃあもう熱心に洗ってしまいますが、実はこれが大きな間違いだったのです。
洗いすぎるとよけいにフケが増えてしまうのです。
私もフケに悩まされた時期がありました。しかも抜け毛が増えてきて、一層不安になったものでした。
こんな風にならないためにはどうすればいいか?
それにはフケの原因や正しい対処法を知って、すぐに行動を起こすことが大事なのです。
フケは乾燥のフケと脂性のフケの2種類ある
まずフケは、2種類あるということを知っておいてください。
頭皮が脂性だとベタベタ湿気のあるフケ、乾燥気味だとパラパラした細かいフケがでます。
自分のフケのタイプは?
自分のフケがどちらのタイプかわからないときは、髪を洗った後の様子で判断するのがいいかもしれません。
燥肌の場合 → フケだけが手につき脂っ気はほとんどありません。
脂性肌の場合 → 皮脂とべっとりしたフケが塊のように手につきます。
ちなみに顔や体が乾燥肌の場合でも、頭皮だけは脂性ということもありますので、あくまでも頭皮だけを観察するようにしてみてくださいね。


乾燥フケの原因とフケをなくす方法は?
歳をとって陥りやすいのが、体の変化に心がついて行ってないことです。30代以降は皮脂も減っているということを再認識したほうが良いかもしれません。
またアレルギー体質であったり、季節や気温、湿度などによっても頭皮の状況は変わってきます。乾燥しやすい冬や、季節の変わり目、梅雨時などは注意しましょう。
1、乾燥フケはシャンプーのし過ぎが原因
かゆいからといって、シャンプーでゴシゴシ洗っていませんか?私の場合はまさにこれでした。
乾燥肌の場合、洗いすぎは皮脂を取りすぎるため、頭皮の乾燥が悪化するので気を付けてくださいね。
シャンプーのしかた
乾燥肌の場合はやさしく、でもしっかりと洗うことが大切です。
要領としては、頭頂部の頭皮を主に洗うようにしましょう。頭皮を洗えば髪はシャンプー液で汚れが落ちるのでほとんど洗わなくても良いのです。
ただし、スタイリング剤をつかっている場合は髪を軽くなでるように洗います。
1、シャンプー前、頭皮の汚れを浮き上がらせるためにブラッシングをします。
2、ぬるま湯で頭皮を洗います。ここではお湯だけで、皮脂が多い頭頂部を中心につまむような感じでよく洗います。
3、よくすすぎます。お湯洗いで皮脂が髪の毛の方へ流れた感じになります。お皿を洗うときのように、油汚れはあらかじめ水やお湯で流してから洗剤を使う要領です。
4、シャンプー液をつけます。いつもの量より心持ち少なくし、手の平でまぜ合わせて、頭頂部へ手を差し込みよく洗います。次に前頭部、側頭部、後頭部と皮脂が多い部位は時間をかけて洗います。
5、よくすすぎます。シャンプーの時間と同じくらい時間をかけて、頭皮にシャンプー液が残らないよう気をつけなければいけません。
6、必要に応じてトリートメントやリンスを行います。できるだけ髪の先につけて、これもよくすすぎます。
2、乾燥フケはドライヤーの使い方が原因
シャンプーを入念にしたらおしまいではなく、ここからが勝負どころです。
頭皮は完全に乾いてないとフケの温床になってしまいます。お風呂から上がったら、顔や体の手入れは後回しにして、真っ先にドライヤーで乾かしましょう!
ポイントは頭皮を乾かすこと。
1、一番フケが出やすい頭頂部から髪をすくって頭皮にドライヤーを当てます。
2、そのときに近づきすぎると頭皮が火傷をしてしまうので、ドライヤーをフリフリし微妙な距離を保って乾かします。
3、頭皮さえ乾けばひと段落。後は髪の毛を乾かして、仕上げに冷風でブラシを使いキューティクルを整えます。
3、乾燥フケはシャンプーの選び方が原因
シャンプーは今お使いのものでも構いませんが、洗浄力の強いものは止めた方がいいです。
よくあるのが、家族皆で使っているシャンプーです。自分に合っていれば良いですが、家族であっても皆同じ肌質だとは限りません。できればお肌にやさしい自分専用のものを用意しましょう。
乾燥肌、敏感肌には、刺激が少なくお肌にマイルドなアミノ酸系シャンプーがおすすめです。
ただ、泡立ちに物足りなく感じてしまうこともあるため、ゴシゴシと強く洗ったり、シャンプー液をたくさん使ったりとしてしまうかもしれません。
そうならないためにも事前のお湯洗いは入念に、これだけでもずいぶん違ってきますよ。
4、乾燥フケは食生活のみだれが原因
女性は男性よりダイエットを意識する傾向があるので、暴飲暴食に走ることはあまりないかもしれません。
しかし別な傾向として、情報に左右されやすいこと、ストレスから甘いものを食べすぎることが多いのです。
情報の怖いところは良い面だけがクローズアップされ、リスクはあまり前面にさらされないこと。
昨日まで良いといわれてた食品が、数か月後には悪い食品になってしまうこともありますから、何かとブームに踊らされないよう冷静に判断しなければいけません。
また、甘いものの怖いところは砂糖の中毒性。ストレスがあると理性で抑えられなくなり、たくさん食べてしまいます。そして、今日だけのつもりが毎日ということになりかねません。
かといって、甘いものが絶対だめと決めつけてしまうのも続きませんが、せめて乾燥フケが治まるまでぐらいは食べないようにしたいものです。
5、乾燥フケにはタンパク質・ビタミン・ミネラルをバランスよく
原点に返るという意味でも、髪の原料であるタンパク質をちゃんと摂るよう心がけたほうが頭皮や髪のためには早道といえます。
タンパク質は動物性と植物性があり、どちらも必要です。
特に動物性タンパク質は、体内で合成されない必須アミノ酸をバランスよく含んでいるものが多くあります。
かといって、動物性は摂り方によって脂質も多く含んでいるものが多いため、動物性・植物性はバランスよく摂らなければいけません。
動物性タンパク質
アミノ酸バランスが優れている順です。おすすめはビタミンB群を多く含む青魚です。
1、肉、魚、牛乳、卵、ヨーグルト
2、プロセスチーズ
3、あさり、うに
4、海老、イカ、たこ、ホタテ
5、アワビ
植物性タンパク質
アミノ酸バランスが優れている順です。ほとんどの大豆製品が上位で、豆腐を食べるなら木綿です。
1、枝豆、おから
2、大豆、豆乳、納豆、木綿豆腐、里芋
3、油揚げ、とうもろこし、なめこ
4、カボチャ、ジャガイモ、アスパラガス、えのき、ピーマン、米、そば、栗、バナナ、いちご
5、きゅうり、ニンジン、ほうれん草、キャベツ、アーモンド、ミカン、リンゴ
ビタミン・ミネラル
髪の成長に重要なビタミン・ミネラルは、生きる上でも必要な栄養素になります。
特にタンパク質からアミノ酸へ分解され、再度ケラチンというタンパク質に合成するために、ビタミンとミネラルが必要になるからです。
けっこう食材全般が対象になるので、色々なメニューができそうですね。
ビタミン
ビタミンA うなぎ、鶏レバー、ニンジン、かぼちゃ、ほうれん草など
ビタミンB群(ビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)
牛肉、鶏肉、魚介類、卵、バナナ、アボカド、ナッツなど
【重要】B6 にんにく、マグロ、カツオ、牛レバー、ピスタチオなど
ビタミンC アセロラ、柑橘類、緑黄色野菜など
ビタミンE すじこ、うなぎ、ピーナッツ、モロヘイヤなど
ミネラル
亜鉛 生ガキ、豚レバー、バルメザンチーズなど
鉄分 豚レバー、あさり、納豆、ひじきなど
マンガン 生姜、しそ、玉露、干しエビなど
乾燥フケのまとめ
まず、乾燥フケがでるということは、頭皮のターンオーバーが狂っているということです。
ターンオーバーとは皮膚が生まれてから死んでフケとなる期間の繰り返しのことで、約6週間といわれていますが、何らかの原因で期間が短くなると、目に見えるフケがでてしまいます。
今回はよくある原因として、シャンプーの仕方、シャンプー選び、そしてドライヤーの仕方、食生活に焦点を当ててみました。
他にも乾燥フケの原因はありますが、私はこの方法で随分と良くなったので、少しでも参考になればと思っています。
また、これらの対処法をためしても一向に改善しないときは、皮膚科の受診をおすすめします。重症化しないためにも早めが一番です。
髪のトラブルは悩むより即行動です。予防の意味でも毎日のケアは丁寧にしたいですね。
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