「体温が低い人は病気になりやすい!」って聞いたことがありませんか?
自然療法のイシハラクリニック石原先生によると「体温が1度下がると免疫力が37%落ち、代謝は12%落ちる」のだそうです。
健康な人は36.5度~37度ですが、近年は36.5度以下の人が多いとか。
体温が低いと病気になりやすいのが確かなら、気になるハゲや薄毛も体温と関係があるかもしれません。
長年、自分の体温が低いとは自覚していない人も多いので、今一度自分の身体が当てはまるか見てみましょう。
体温が低いとなぜ悪い?
低体温は「たかが体温が低いだけ」と軽く考えがちですが、決して侮ってはいけません。
低体温になると、免疫力が下がり、体全体の機能が衰えるのです。
これは東洋医学でいう未病という状態です。未病は病気になる前の状態で、何らかの改善をしないと病気になることを意味しています。
低体温の体の中で起こっていることは、
●血液の働きと質の低下
体温が低いと血液の流れも悪くなります。
血液の白血球はウイルスや細菌、ガン細胞をやっつけてくれますが、流れが悪いと白血球の働きが間に合わず病原菌の侵入を許してしまうのです。
また同時に栄養や老廃物を運ぶ働きも鈍くなるので、ドロドロの血液になってしまいます。
●代謝酵素の働きの低下
代謝酵素とはあらゆる生命活動に関わる体の中にあるタンパク質の一つです。
栄養素を細胞に届け新しく作る、臓器の機能、毒素を排出、免疫力、再生能力、エネルギー消費などの働きがあります。
通常36.5度~37.5度で代謝酵素はよく働きますが、体温が下がると代謝酵素の働きは落ちてしまいます。
あなたの薄毛は低体温のせいかも
低体温による症状は、人によって一番弱いところに出やすいようです。
頭痛、肩こり、腰痛、腹痛、生理痛、疲れやすい、
不眠、風邪、便秘、自律神経失調症、うつ病、
アレルギー、太りやすい、老化、肌荒れ、薄毛など。
薄毛の場合、もともと髪は余りものといわれていて、臓器に優先された血液の残りが最後に行き着く場所とされています。
それが低体温という悪条件の上では、髪が育たないのは当然といえるのです。
薄毛で悩んでいても、体温なんて思いつきもしませんが、実は一番大事なことでした。
低体温に気付いた人はラッキーです。体温を上げ血流と代謝が促進されれば、薄毛への改善も期待されますからね。
体温を上げるには?
まずは今までの生活習慣を見直す必要があります。これがやっかいで、なかなか思うような結果がでないと途中であきらめてしまったりします。
そうならないためには、1週間・1ヶ月・3ヶ月とそれぞれに何度上がったのか記録することが大事です。多少のブレがあっても、記録することで早めの軌道修正へとつながります。
●食べ物で改善する
◎腸内環境を良くする
腸内の善玉菌を増やすことで便秘の改善にもつながり、免疫力が上がります。
◎水分を摂りすぎない
水分は体を冷やす作用があります。食事からも摂れるので飲みたくないときは無理に飲まないようにしましょう。また毎日飲んでいるお茶やコーヒーは、もともと体を冷やす作用があるので控えめにしておく方が無難です。
◎温かい食べ物を中心にたべる
代表的なものでは、生姜が一番知られていますね。
生姜は生と加熱や乾燥したもので作用が違ってきます。体の内部を温めるには、生姜を加熱または乾燥したものを食べましょう。
体を温める食べ物は、
・寒い土地や寒い季節にとれる作物
・赤・オレンジなどの暖色系・黒色の作物
・発酵食品
・塩分のある調味料
・土の中の作物根菜類
りんご、さくらんぼ、ぶどう、プルーン、赤みの肉、チーズ、卵、鮭、青魚、海藻、明太子、黒豆、小豆、醤油、味噌、ごぼう、にんじん、れんこん、玉ねぎ、かぼちゃほか
ただ生活していく上で、いちいち考えていたらキリがありません。
食材は加熱することで作用がかわることもありますので、サラダよりスープを選んだり、調味料で工夫したりしてバランスよく食べるようにすればと思います。
●運動で改善する
低体温の原因の多くは筋肉量の減少です。
全身の筋肉の70%は、おへそから下にありますので、下半身を鍛える運動、スクワットや力士がする四股踏みなどがおすすめです。
また、日頃からエスカレーターより階段を上る、近場に行くときは車より歩くようにと、少しでも足を使うようにしましょう。
●お風呂で改善する
お風呂に10分入ると体温が1度上がるといわれています。シャワーだけですませてはいけません。高温よりややぬるま湯で時間をかけて入ったほうが、湯冷めしにくくなります。
●腹式呼吸で改善する
普段気にしない呼吸ですが、腹式呼吸をすることで血流がよくなり体が温まります。
ポイントはゆっくり長く吐くこと。
リラックス効果が得られ自律神経のバランスを整え、ストレス解消になります。
いつ、どこでも手軽にできるのでおすすめです。
●睡眠で改善する
体温が低いと眠りが浅くなりがちで、何時間寝ても疲れが取れない状態になります。
良い睡眠を確保するには昼間の活動を活発にすること。頭ばかり使わず体も疲れさせましょう。
また枕など寝具が自分に合っているか、チェックしてみることも大事です。
暑がりで汗かきはあぶない!
ここで、もし自分は「暑がりで汗かきだから体温も高いはず!」なんて思っている人、いませんか?
そうでしたら、いますぐ熱を測ってみてください。朝と夜は低く、昼は高くなります。
一般的に暑がりで汗かきの人は体温が低いそうなのです。
それには理由がありました。
●体温が高い人は
熱をつくる能力が高いので、暑さ寒さで熱をつくる量をかえています。
寒くなるとたくさん熱をつくり、暑くなると熱をあまりつくらないようにコントロールできる正常な方です。
●体温が低い人は
熱をつくる能力が低く、少ない熱を出来るだけ逃がさないように、脂肪で熱を囲んでいます。
寒くなると脂肪が体の熱を保ってくれますが、暑い季節ではその脂肪によって熱の逃げ場がなくなるのです。その結果、汗をたくさん出して体温を下げるということになります。
代謝が悪く、なかなか痩せられない人のほとんどは、このタイプで体温が低いそうです。
実は私も暑がりで汗かき、体温は36.0度でした。だから頑張っても痩せないのですね。低体温は心のどこかで他人事のような気がしていましたが、まさか自分もそうだったとは・・・。
低体温のまとめ
1、低体温になると免疫力が下がり、体全体の機能が衰えるため血液の流れも悪くなり、薄毛にもなりやすくなる。
2、低体温による症状は、人によって一番弱いところに出やすい。血液は臓器が優先されるため髪は最後になってしまう。
3、体温を上げるために記録することが大切。食べ物、運動、お風呂、複式呼吸、睡眠などで改善する方法がある。
4、暑がりで汗かきでも体温が低いことがあり、自分が当てはまるか体温を測って確認し他方が良い。
体温を上げることは、体や髪お肌の不調解消、はたまたダイエットにもつながりますから、今日からはじめたいですね。
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