先日お葬式に参列したとき、前の席に座っていた女性の肩にフケが見えました。喪服にフケがあると目立つので困りますね。
フケは角質が新陳代謝ではがれたもの、頭皮のアカで誰にでもありますが、普通は小さくて見えないくらいです。
ただこの女性のようにはっきり見えるフケは、頭皮で何らかのトラブルが起こっていると教えてくれています。
このときケアが充分でないと、ただのフケからカビが繁殖してしまうという事態になってしまうので、早めの対処が必要です。
そうなると治りにくくなってしまいます。
病院での治療で治れば良いですが、自分でも頭皮環境を良くするために食事面、生活面など気をつけることも大切になります。
フケを詳しく見てみると
フケは皮膚の外側にある表皮という層の細胞分裂によってできたもので、新しい細胞が生まれ古い細胞がはがれ落ちるということを繰り返しています。
その周期は約1ヶ月ですが、目に見えるフケがでるときはこの周期が短くなっています。
周期が短くなる原因ははっきりと分かりませんが、わかっていることの一つは皮脂の分泌が多いということです。
皮脂の分泌が多くなる原因
ホルモンのバランス、ビタミン不足や代謝異常、ストレス、免疫力低下などがあげられます。
また生活面では食事や生活様式、温度や湿度の影響、シャンプーの仕方やシャンプーの洗浄力などで皮脂の分泌が増えることが分かっています。
皮脂がたまるとかゆくなる
かくことでよけい角質がはがれるため、さらに細胞分裂が盛んになりフケがたくさん出ます。
このような不安定な頭皮の状態ではマラセチアという皮膚常在真菌や癜風菌という真菌(カビ)が繁殖してしまいます。
結果、脂漏性皮膚炎として頭皮は赤くなり、ベタつきやかゆみ角質のかたまりがフケとして出てくるのです。
脂漏性皮膚炎をそのままにしていると、炎症がひどくなり脱毛を起こすことになります。
フケが原因の脱毛は粃糠(ひこう)性脱毛と呼ばれています。いわゆるフケからくる脱毛です。
脂漏性皮膚炎の治療法は?
軽い場合は真菌(カビ)に効果のあるピロクトンオラミン(オクトピロックス)やミコナゾール硝酸塩配合のシャンプーが期待できますが、カビはしつこいので早めに皮膚科で診てもらったほうがいいかもしれません。
病院では外用抗真菌薬としてケトコナゾール、ビタミン剤、ときにはステロイド剤などが処方されます。
脂漏性皮膚炎は繰り返すことが多い
病院へ行っても治らない、再発しやすいことがあります。
それは処方された薬が合ってない場合とシャンプーの選び方、自身の生活面での改善がなされてないことが多いです。
自分で改善できることとして、一番は食べ物を変えること。
腸内環境を整えることが頭皮の環境も整えることになります。
糖質、脂質、炭水化物、アルコールを減らし、香辛料などは控えましょう。
腸内環境のために多く摂りたい食品は?
乳酸菌を多く含む
ヨーグルトや納豆、チーズ、キムチなど
善玉菌を増やすオリゴ糖を多く含む
バナナやトウモロコシ、玉ねぎ、じゃがいも、キャベツなど
善玉菌を増やす食物繊維を多く含む
切干大根、アーモンド、さつまいも、ごぼう、アボカド、オクラなど
またビタミン不足は免疫力を低下させ皮膚炎を起こすことがわかっています。食事から摂りにくいときはサプリメントを利用しましょう。
べたべたするフケかゆみのまとめ
フケかゆみは頭皮の問題ですが、体の中から治していくように心がけたいですね。
病院の治療プラス自分で出来ることは積極的に行うことで早く改善されることが期待できます。
フケかゆみとは直接関係ありませんが、私は冬から春にかけて風邪を引きやすかったり、発疹がでることがよくありました。
今思うと腸内環境が悪く免疫力が下がっていたようです。
腸に良い食事を心がけて、サプリメントと今まであまり食べていなかった卵を多く摂るようにしました。そして整腸剤を摂っていたところ、風邪を引かなくなり発疹も出なくなったのです。
腸内環境を良くするとこんなにも違うものかと実感したのでした。
フケかゆみは体からのサインと捉えて毎日の生活を見直してみると良いと思います。
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