頭がかゆくなるときは急におこるものですが、かゆいとまではいかなくても、頭がチクチクしてしまうということはありませんか?
料理をしているときは特に最悪、野菜など切っているときはガマンしていますが、こういう状態ってイライラしてしまいますね。
このチクチクした感じは、空気が乾燥しているときに起こりやすくなります。
チクチク程度で済むならまだ軽い方ですが、パラパラと細かいフケなど出てしまうとこれ以上重症化しないようにしなければいけません。
これらは頭皮に潤いが足りないために起こってしまいます。顔や体の乾燥肌は自覚していても、まさか頭皮まで乾燥しているとは考えないもの、そこが落とし穴になるのです。
とくに体が乾燥肌タイプの人は気を付けてください。女性は男性に比べ体質的に皮脂が少ないうえ、歳をとるに従い量も減ってしまいますからね。
皮脂は多くても少なくても頭皮によくありません。皮脂のバランスが崩れると抜け毛や薄毛になってしまうので、そうならないためにも日頃のケアが大事になってきます。
皮脂が少ないとフケかゆみが増す
皮脂は頭皮や髪を覆って水分の蒸発を防ぎ、雑菌やカビ、紫外線などから守ってくれます。
でもその皮脂が少ないと、頭皮や髪に皮脂が行きわたらず隙間が出来てしまい、外からの攻撃から守れなくなってしまうのです。
皮脂が少ない状態の頭皮では常在菌(マラセチア菌)が異常繁殖を起こしやすく、マラセチア菌から排せつされる脂肪酸という物質が頭皮を刺激してしまいます。
フケは角質が新陳代謝ではがれたものですが、その角質が細胞分裂の途中で剥がれてしまうので、さらに頭皮が無防備になりフケで頭皮が刺激されてしまいます。
頭皮が刺激を受けるとつい掻いてしまうもの。掻くとよけいに角質を剥がしてしまうといった悪循環に陥ってしまいます。

頭皮の乾燥やフケかゆみを防ぐ5つの方法
1 フケかゆみがあると洗浄力の強いシャンプーでゴシゴシ洗ってしまいがちですが、それは少ない皮脂をさらに取ってしまっていることになります。
指先は力をいれずやさしくマッサージするように。髪とお肌の生え際まわりは、意外と洗えてないことが多いので気を付けてください。
2 シャンプーはできれば抗菌・抗真菌成分の入った薬用シャンプーがいいでしょう。こういったシャンプーは低刺激で頭皮環境を整える目的で作られていますので、皮脂を取り過ぎることはないからです。
ただし薬用シャンプーも頭皮の状態により分かれているので、必ず乾燥肌タイプのものを選んでください。
3 ドライヤーで髪を乾かす時は頭皮の水分も必要以上に取ってしまうことがあります。もちろん頭皮に水分が残っていれば雑菌が繁殖しますが、乾かし過ぎにも気を付けないといけません。ドライヤーの温度や髪との距離を保つよう気を付けてください。
4 皮脂の分泌を調整しているビタミンBを中心にビタミン類を多く摂るようにしてみてください。毎日摂りにくいときはサプリメントで補いましょう。
5 保湿としてアルコール類が少ない頭皮ローションや育毛剤で頭皮に潤いを与えてみてください。アルコール類は有効成分を溶かす役目と殺菌効果がありますが、皮脂を溶かすので頭皮の水分が蒸発してしまいますから乾燥肌には逆効果になります。アルコールが多く配合されているものはどちらかというと皮脂が多い方に向いています。
乾燥によるフケかゆみのまとめ
頭皮が乾燥しているときは、頭皮のチクチク感、かゆみ、パラパラした細かいフケがあります。
こういった症状には、頭皮の乾燥やフケかゆみを防ぐ5つの方法をはじめてみてください。皮脂バランスが整えば症状も治まってきます。
しかし、一向に改善しないときはすぐに病院で診察を受けましょう。
すでに悪化してしまっていたり、ケアの仕方が不十分な場合があるのかもしれません。
治療を長引かせないためにも早めの決断が大事になります。
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