女性と男性では髪が薄くなるタイプが違っていて、女性は「びまん性脱毛症」が多いといわれています。
「びまん」とは広がるという意味で、髪が全体的に薄くなり、特に頭頂部や髪の分け目などは頭皮が透けて見えたりするのです。
全体の10~20%の毛が少なくなり、毛の太さはちょっと細くなるぐらいで、毛の密度が減ってしまい、スカスカぺったんこなんてことに。
原因はさまざまではっきりしていません。
抜け毛や次に生えてくる毛の間隔が長くなってしまうヘアサイクル(毛周期)の乱れにより、やっと生えても以前より細い毛になり、いっそう薄毛に見えてしまうのです。
最近薄くなったかもしれないと思ったら、びまん性脱毛症かどうか見た目をチェックしてみると良いかもしれません。
びまん性脱毛症か髪や頭皮をチェック
◎ハリやコシがなくなりましたか?
◎ボリュームがなくなりましたか?
◎手鏡などで頭頂部をみるとやけに頭皮が目立っていませんか?
◎髪の分け目が目立っていませんか?
◎枝毛・抜け毛が増えましたか?
◎抜けた毛は細い毛が多いですか?
◎頭皮にフケや赤みなどのトラブルが起こりやすいですか?
◎髪がパサついていませんか?
◎毛が細くなっていませんか?
あくまでも見た目だけの判断ですが、1つでも該当していれば、びまん性脱毛症の可能性がないとはいえないのです。
私もそうですが、正面を見るだけでは見逃してしまいがちになってしまいます。一度よく自分の髪を観察してみるといいかと思います。頭頂部の写真をこっそり撮れればいいのですが・・・。
女性の薄毛の場合、全体的に薄くなるために気がつきにくいですが、気がついたらすぐに行動を起こすと道は開けてくるものです。
まずは原因を探って思い当たることがあれば改善していきましょう。
びまん性脱毛症で思い当たる4つの原因
1.ホルモンバランスによるもの
・加齢
更年期以降は女性ホルモンの減少により、脱毛の一因である男性ホルモンが優位になるため脱毛が起こりやすくなります。
・経口避妊薬(ピル)
ピルは女性ホルモンを多くし妊娠した状態にしますが、一定期間内服した後でやめると、今度は急激な女性ホルモンの減少により脱毛が起こりやすくなります。
・出産後(分娩後脱毛症)
ピルと同じで妊娠時の女性ホルモンが出産により減少し、一時的に脱毛が起こりやすくなりますが、治ることがほとんどです。
2.ヘアケアや頭皮疾患によるもの
・カラーリングやパーマなど
カラーリングやパーマ、ブリーチや縮毛矯正などは薬液により、髪の傷みや頭皮に炎症を起こすことがあります。すぐに症状が出ていなくても長い期間の負担が毛根へ影響を与え脱毛を起こすことがあります。
・フケかゆみ
加齢や生活習慣、間違ったヘアケアなどにより皮脂の減少や過多におちいることがあります。これらフケかゆみ、頭皮の炎症があると毛が育たなくなり脱毛を起こしやすくなります。
3.食生活によるもの
・ダイエットの影響
無理な食事制限などでダイエットすると髪まで栄養が行きわたらず毛根へ悪影響を及ぼしてしまいます。ヘアサイクルが乱れ生えている毛が抜けてしまったり、新しい毛も細くなかなか生えてこなくなったりすることもあります。
・食生活の乱れ
食事のバランスが悪いと、脱毛症より先に体の方に影響がでてくるものです。暴飲暴食や偏食は体のため髪のために今すぐあらためましょう。
4.ストレスによるもの
ストレスが強いと、交感神経が優位になり、睡眠障害や血行不良、胃腸などの内臓に栄養を与えてしまいます。
結果毛根や頭皮にも影響がでてしまい、脱毛を起こしやすくなるのです。
びまん性脱毛症の対策は?
びまん性脱毛症は治療しだいで改善するといわれていますから、治すことに全力を尽くといういう気持ちをもちましょう。
1.生活習慣・食事を見直す
●本当の意味での治療としては原因を取り除くことはもちろん、並行してバランスのとれた生活習慣や食事が大事になります。

2.女性用育毛剤を使う
●あくまでも補助的な方法ですが、心強い味方でもあります。できるだけ頭皮に負担のない育毛剤がおすすめです。
3.女性の薄毛を専門としている病院・サロン
●やはり専門に相談するのが、手っ取り速いのかもしれません。その場合は女性の薄毛に効果がある病院やサロンがおすすめです。
びまん性脱毛症のまとめ
自分がびまん性脱毛症かどうか認めるには勇気が要りますが、あっさりと病気であることが分かるとほっとする部分もあります。
薄毛の問題は一人だと不安になることが多いので、サポートがいたら安心ですが、これも勇気が要りますね。
しかし自分にできることも多いはず。髪や頭皮に良くないことはやめて、自分に合う育毛剤を見つけるとまた気持ち的に楽になるかもしれません。
ケアを続けていきましょう。
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