髪の毛は永遠に伸びて行くと思いがちですが、ちゃんと寿命があるって知ってますか?
髪の毛にはヘアサイクル(毛周期)いう周期があり、健康な髪は4年~6年ぐらいで、成長期→退行期→休止期→脱毛を繰り返しています。
思ったより短い印象ですが、普通は髪が抜けてもまた新しい毛が生えてきますから心配ありません。一日に80本前後は自然な抜け毛なのです。
ちなみに他の健康な毛のサイクルは、わき毛や陰毛で1年ぐらい、眉毛やまつ毛で3ヶ月~6か月ぐらいなので、それに比べると髪の毛がいかに長く成長しているかわかります。
ヘアサイクルが乱れるとどうなるのでしょうか?
成長期→退行期→休止期→脱毛とそれぞれの過程を見てみます。
●成長期の期間は
男性が3~6年、女性が4~8年です。
女性の方が長いのは、髪の成長を促す作用がある女性ホルモンが影響しているからです。
成長期のはじまりは、髪の毛を作る毛母細胞が再び生まれ、やがて硬くなりながら太く長く伸びて行き、終わり頃には毛根が皮膚の一番深いところの皮下組織まで達します。
●退行期の期間は
男女とも2~3週間です。
髪の毛の成長が急に鈍くなり、髪の毛を作る大事な部分が小さくやせ細り、頭皮の表面に向かって動きます。
●休止期の期間は
3ヶ月です。
成長が止まり髪の毛が死んだまま毛包という袋の中にとどまっています。
●自然な脱毛は
休止期が過ぎると次の毛根をつくるために指令因子が出ます。そうするとバルジ領域にある幹細胞が働きだし、新しい髪の毛の芽が生まれます。
その新しい髪の毛に押し出され、古い髪の毛が抜けてしまうのです。
自然な脱毛で、シャンプーやブラッシング、タオルドライで抜けやすくなります。また、寝ている時も枕カバーなどに毛が付いたりします。
シャンプーの場合、1日1回の洗髪で50本~80本、2日に1回の洗髪だと100本~160本ぐらい普通に髪の毛が抜けます。
このような抜け毛はヘアサイクルに問題ありません。
●異常な脱毛は
髪の毛が成長期にあまり育たず産毛のまま抜けたり、休止期が長過ぎて新しい髪の準備が遅れることで、生える毛より抜ける毛の方が多くなります。
抜け毛の増加は、成長期にしっかり成長できない毛穴の状態になってしまうことです。
正常な抜け毛の本数を上回ると、危ないかもしれません。抜けた毛が細かったり、短かったりしているとヘアサイクルが乱れている可能性があります。
原因を探っていき早めに対処すれば回復も早くなりますので、丁寧やさしくケアして行きましょう。
ヘアサイクルの乱れのまとめ
ヘアサイクルの乱れによる女性の抜け毛の原因は様々で、複合的なこともあります。
・加齢や更年期障害などによる女性ホルモンの減少
・男性ホルモンの影響
・ストレス
・食生活
・睡眠・運動不足
・ダイエットの影響
など他にもありますが、健康という意味でも生活を見直したほうが良いといえます。
新しい髪は個人差がありますが、髪の毛が抜けた毛穴から3ヶ月ぐらいで生えてきます。
女性用育毛剤を使っている場合は、その効果がわかるため、少なくとも6ヶ月以上はかかるといわれています。
それは「抜け毛が3ヶ月くらいで治まった後、新しい髪が生えてくるまで3ヶ月かかるので、合計6ヶ月くらいは待ちましょう」ということなのです。
焦る気持ちが先に出てしまいがちですが、こればかりは自然の法則なので逆らうことは出来ません。
自分と女性用育毛剤を信じるしかありませんね。
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